Images combined from a 3D medical animation, depicting the shape of coronavirus as well as the cross-sectional view. Image shows the major elements including the Spike S protein, HE protein, viral envelope, and helical RNA ( Wikimedia )


 新型コロナウィルスによる感染症が猛威を振るう中で、インドの研究者チームが「ウィルスから人為的操作の痕跡が見つかった」と発表、これに関連して別の専門家が中国政府の意図的な関与を指摘、生物兵器の可能性を強く示唆して物議を醸している。研究者チームの論文は発表後ほどなく削除されているが、背後にインド政府と中国政府の何らかの政治的駆け引きがあるとみられており、逆に論文の信憑性が高まった格好だ。

 論文を発表したのはデリー大学の研究者チーム。同チームによると新型コロナウィルス( 2019-nCoV )のアミノ酸配列の中に別のウィルスが組み込まれていたという。

 削除された論文によると、 新型コロナウイルス表面のSタンパク質(スパイクタンパク質)の中の非連続的な4つの場所にHIVウイルスのアミノ酸配列が挿入されていたという。 研究者チームは「このような巧妙な突然変異が自然に発生する可能性はゼロ。人為的に操作されたものでしかあり得ない」と結論付けた。

 研究者チームは「この人為操作が、人への感染時のウィルスの生存率と感染率を飛躍的に増大させた。宿主の範囲が急速に拡大したのも人為操作の結果の可能性がある」と指摘している。

 これに関連、ジャワハルネール大学分子医学特別センターのアナンド・ランガナタン准教授は「論文は新型ウィルスが中国政府によって人為的に生成された可能性を示唆している。これは偶然の産物ではない」とTwitter でコメントした。

 中国科学院武漢ウイルス学研究所の周鵬氏の研究チームも、Sタンパク質の4つの挿入物のうち3つを発見したと言及、論文を追認した格好だ。

 さらに、タイの保健省によると、中国人の患者に対してインフルエンザの治療薬とHIV(エイズ)の発症を抑える薬を組み合わせて投与したところ、コロナウイルスが検出されなくなり症状の改善が見られたといい、これも論文の研究結果を裏付けているとみられている。

 しかし、論文は突然削除され、ランガタナン准教授のコメントも「論文の査読が済んでいない」との理由で削除された。こうした動きについて、在京治安筋は「インド政府と中国政府の間で政治的な駆け引きが行われ、研究者チームなどに圧力が加わった可能性が高い」と解説している。

 一方、米誌フォーブズは、AI の予測として新型コロナウィルスによる感染者は25億人、死者は5300万人に上るとの記事を掲載した。

 この予測に関しては、医療専門家から「予測の基礎データの確実性に問題がある」などの楽観論が出ているが、「人為操作されたウィルスすなわち生物兵器」(国際軍事筋)が感染源とすれば、AI の予測を上回る可能性も有り予断を許さない状況だ。(World Review 編集長 松野仁貞)


論文の要約

We are currently witnessing a major epidemic caused by the 2019 novel coronavirus (2019-nCoV). The evolution of 2019-nCoV remains elusive. We found 4 insertions in the spike glycoprotein (S) which are unique to the 2019-nCoV and are not present in other coronaviruses. Importantly, amino acid residues in all the 4 inserts have identity or similarity to those in the HIV-1 gp120 or HIV-1 Gag. Interestingly, despite the inserts being discontinuous on the primary amino acid sequence, 3D-modelling of the 2019-nCoV suggests that they converge to constitute the receptor binding site. The finding of 4 unique inserts in the 2019-nCoV, all of which have identity /similarity to amino acid residues in key structural proteins of HIV-1 is unlikely to be fortuitous in nature. This work provides yet unknown insights on 2019-nCoV and sheds light on the evolution and pathogenicity of this virus with important implications for diagnosis of this virus. ( Prashant Pradhan, Ashutosh Kumar Pandey, Akhilesh Mishra, Parul Gupta, Praveen Kumar Tripathi, Manoj Balakrishnan Menon, James Gomes, Perumal Vivekanandan, Bishwajit Kundu )